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2016/04/20.Wed

頑な心

ある晩のこと。

夕飯を終えた私は、洗濯物をたたんでいました。

コト、コト。

そうした音が何度が聞こえ、空気に緊張感が帯びてきました。

ほっておくのは私の常。

でも、どうしても無視できない状態になってきました。

若い男性でした。

( 今は、私の時間です。私の家族との時間。ご配慮ください。

 あなたのご家族と私がお話する時にお越し下さい。)

一旦は、帰られた様子でしたが、また、来られました。

この時は、ちょっと強めに申し上げました。

むこうの方々の用事があっての"訪問"なのは、重々承知しています。

でも、家族との時間、家族のための家事することは 私にとって

譲れないのです。

その若い男性の " 重々しい気持ち " を何とかしてあげたい_

そう思いながら、続けて家事をしました。



翌朝、昨夜のそのことはすっかり忘れていました。

Mさんを部屋にお迎えして、静かに向こうに合わせて行きました。

若い男性を捉えながらも、もう一人別の若い男性も来られている_

最初の方の方はおわかりにならないようだったので

次の方をと思った矢先、ふと、思い出された方がおいででした。

その方は随分前に他界された、ご親戚の方でした。

Mさんが思い出してくださったおかげで、ここ数日、私の中で

" 迷い子 "になっていた男性を見つけることが出来、

むこうからの反応(正しいという反応)に安堵しました。

この若い男性は、ずっと、時が止まったままのようでした。

とは言え、親戚と言えども、こうしたことを身内に話すのは

とても難しいことです。

Mさんには、

「 伝えなきゃと責任をお感じになる必要は全くありません。

 この方のご両親に伝えることは、善いことかどうかはわかりません。

 本当に繊細なことですから。

 聞き流す、という意味ではありませんが、まぁ、聞き流してください。」

と申し上げました。



「 次の方をお伝えしたいと思います。」

Mさんにそう伝え、次の方(別の若い男性)に合わせて行きました。

とても " 重々しい " 空気。

酸素量の違う高度を瞬時に移動することに似ているのかなと思います。

とても身体に負担を与える・・・それに似ているような気がします。



重々しい空気に、疲労困憊。

まさに、この四文字に尽きます。

それでも、伝わってくること捉えることを少しずつ、少しずつ

Mさんにお伝えしました。

「 年代は、20才前後。細身で、髪はこういう感じです。」

「 はい。」

「 この方、まつげが 綺麗ですよ。

 綺麗という表現で合っているかな・・・う〜ん、その言葉しか

 今は思い浮かびません。」

( 肉親であっても、こんな小さなこと_

 まつげが綺麗とか長いとかなんてわからないことかもしれない。)

そう一瞬、頭によぎりましたが、

この若い男性の重い空気を何とかしてあげたい、

そう思って ぐっと腹に力を入れました。



< そんなに心配しないで。>

( あぁ、そうでした。そうでした。伝えます。)



「 Mさんが来られる前に、何度か、彼はこうおっしゃっていました。

 『 そんなに心配しないで。』と。

 今、また、彼からその言葉を聞いて、思い出しました。

 今、Mさんの傍、私から見て右側のそこにおられます。

 ちょっと・・・その様子が、なんて表現すればいいのか・・・

 直立不動。ぐっと口を結んで。

 まるで、傭兵や兵隊さんみたいに・・・。

 なんで? なんでそんなふうなのかしら・・・。」

< ・・・守ってる。>

( 誰から? 何から?)

 「 何かからMさんを守っているようですよ。誰から?」

< ・・・父から・・・>



ちょっと差か、同時ぐらいに、

Mさんが「 主人から、、、かしら、、、」と おっしゃいました。

それについては、何も申し上げることは私にはありません。

人の人生は様々。

ご家庭の数だけ、いろいろな家庭があります。

私から尋ねることではないのです。



「 彼、頑固ねぇ〜(苦笑)、本当に。

 だけど、彼はとても自由な人ですよ。」

Mさんは、時折、ハンカチを顔にあてられたりして、

ずっと、静かに聴いておられました。

そして、ご自分の中で思われるところがあったのでしょう。

ぽつりぽつりと話し始められました。



Mさんの話し始めで、私は、割り込むように話しました_

「 話途中なのにすみません。

 交流時の、私の身体への痛みについて、ですが、私の経験から、

 あることが考えられます。

 そして、私はそうなのだと確信しています。

 でも、その言葉を言おうとは思えないのです・・・

 どちらにも思い出させたくないのです。」



Mさんは「そうです。」と頷きながら続きを話されました。

ずっとご家族に脅えて生きてきたこと。

家族中が脅えてきたこと。

結果、わが子にそういうことが起こったことは、

自分達夫婦の責任だと思っていること。

なぜ、子どもを救えなかったのか、

なぜ、あの時もあの時も・・・。



壮絶だったろうと思います。

本当に。

まるまる幸せな家庭で育ってきた人というのは

少ないだろうと思いますが、

壮絶とまではいかないのがほとんど。

そうでもないかな?・・・わかりません。



家族なのに、家族を寄せ付けない。

その空気は家に充満します。

ひとりが発することは、家族全員へ波及します。



どのような理由や経緯、今までがあったにせよ、

いつまでも、彼を傭兵や兵隊のようにさせたくない、

彼の頑な心を何とか風通しを良くしてあげたい_

私はそう思いました。



「 相手を変えることなど、出来ません。

 自分さえもなかなか変えることなんて、出来ない。

 でも、脅えて生き続けるのは、私は違うと思います。

 相手がそうだからといって、自分の心も同じところに落とせば

 同じことです。

 正々堂々と生きること、だと思います。

 例えば、相手が挨拶しないからといって、じゃー、自分も挨拶しない、

 そんなんではないと思うんです。

 挨拶する、っていうこと自体は善いことでしょう?!ねぇ。笑

 何かしても、言っても、返事は返ってこないかもしれない。

 でも、そんなのはどうでもいいんです。

 自分が人としてやることは、やっていれば。」

私自身の過去を振り返って、そう申し上げました。

ちょっと出しゃばりだったかも。(苦笑)



息子さんは、この話を聴いてくださっていたのか、

彼の周囲にある空気が、重々しさが少し軽くなったようでした。

「 今回の交流で、息子さんの心が100%軽くなったとは言えません。

 だからといって、お経を唱えたり、

 なんかしたら善いというわけでは ありません。

 ご本人が自分で気づくこと。

 周囲からの手助けはあるにせよ、自分の心は自分で気づかなきゃ

 どうにもなりません。

 でも、私は、息子さんはご自分で気づかれると思っていますし、

 そう信じています。大丈夫ですよ。」



この日は、ぐったりと疲れました。

翌日は、頭、首、背中、上腕・・・上半身が凝っていました。

けれど、家族との団欒では、白目むいてても話を聴きますし、

ちゃんと参加します。(大笑)



後日、Mさんから頂いたメールの一部を掲載させて頂きます。



- - - - -


始め、アガサさんが伝えて下さった息子の容姿について
「まつ毛」「きれいな」という言葉に?だったのですが・・・

(中略)このままでは火葬まで自宅にいられないと言われ
○○○を依頼しました。
(中略)
○○○をする事によって最後まで自宅で一緒にいる事が出来ました。
○○○を終えた後の息子は生きたまま眠っている様で本当にきれいでした。
「まつ毛こんなに長かったんだね」
眠っている息子を皆と眺めてそんな会話をしたのを思い出しました。
(中略)・・・はまさに息子だと思いました。

私の傍にいてくれた事
そうだと信じてきたけれど 確信できてうれしいです。
ハプニングの時はいつも「息子がついているから大丈夫」と自分に言い聞かせて
自分自身を励ましてきました。

息子の存在を感じる事が出来た分、
帰り道は会いたい気持ちが膨らんでしまいました。
何だかどっと疲れて (何もしていない私が言うのも申し訳ありません)
自宅に戻ってから倒れ込むように横になって2時間ほど眠ってしまいました。
アガサさん本当にお疲れ様でした。

○○に対してアガサさんから「労いの言葉は伝えた方が良いですね」と言われた事
常々伝えたいと思っていても私には出来ない事でした。
(中略)
でも変われるチャンスを息子が与えてくれたのだから努力します。

(略)



- - - - -



頑な心が いけないのではありません。

誰にでも いろいろな時期ありますし、

いろいろな出来事があって、

そうなることもあります。

心が固くなってるなと感じても、

心はそれだけではないことも 確か。

頑な心の欲するところ、真逆なところがあると思います。



いろんな時があって、

いろんな自分が居て。

これだけの人達が 暮らしているんですもん。

そりゃぁ、いろいろ ありますよ。



前夜、息子さんは お母さんより先に、

何かを私に言いたかったんだろうと思います。

自分の気持ちや家族への素直な気持ちも

言いたかったんじゃないかなぁ。



とにもかくにも、

結果オーライと申し上げたいと思います。














見てください!
この可愛いのは、里芋。
種?親芋?からこんなに成長しました。
こんなに小さいのに、里芋の特徴が出ていますよね。
葉っぱはね、最初は、くるくるっと巻かれていたんです。
家族皆で、「 あ!葉っぱが開いた!」って喜んだんですよ。
平和そうですか?(笑)
この平和な会話に至るまで、我が家もいろいろあったんです。(大笑)
けど、
結果 オーライです。
過去のことは、どうでもいい。
ほじくり返さなくても。ね。

いつも有難うございます。








アガサ 葉山在住
天国との対話 愛しい家族との時間
~天国の人々の思いを伝えています~




愛しい家族、大切な人との交流 | Comments(0)
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