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2017/10/27.Fri

自分のことより、家族のことが大事。

< 自分のことよりも、家族のことを何かしている方が良いんです。

 私がこんなだったから、家族には本当に迷惑をかけてきました。

 家族の世話になるよりも、家族のお世話をしている方が

 どんなにしあわせか・・・。>



40代後半ぐらいに見えるその女性は、途中から泣き崩れながら

そう話されました。



年齢的なこと・性別・お人柄を伝えられただけで誰であるかを

ご主人であるTさんがお分かりなった時、その女性は両手で小さく拍手を

されました。

とても喜ばれました。

本当に嬉しそうでした。

もし、私が同じ立場であっても、すっごく嬉しいと思います。



Tさんからご依頼を頂いたのは夏の頃。

"この方"が私に近づいて来られ始めたのは、10月に入った頃だったと思います。

"この方" _ Tさんの奥様がもっとも近づいて来られたのは、前日の午後。

午後2時頃だったでしょうか、私は遅めのお昼を食べていました。

時間的なものもあると思いますが、交流の後はとにかくお腹が空き、

ご飯が終わった後であっても甘い物も食べたくなるのです。(笑)

次から次へと食べる私に、突然、女性が笑いながら・・・半ば呆れながら

こう話しかけられました_

< まだ、食べるの?>

( 交流の後はお腹が空くんです。時間的なこともあると思いますけどね。笑)

大した量ではないと自分では思っているのですが、食べ過ぎかなぁ?(苦笑)



彼女は、とにかく、マメに動かれます。

テキパキと家事をこなし、細やかなことに気づかれ、なさいます。

はっきりした態度が、とても分かり易く、すかっとします。

Tさんが来られる直前、

< 今日の・・・日は、結婚記念日なんです!>

とても嬉しそうにハッキリと話されました。

( そうですか! 嬉しいでしょうね!)

Tさんが来られたら確かめさせて頂こうと、忘れないようしなきゃ!と

「 眼鏡、眼鏡、眼鏡・・・」とつぶやきながら探し、メモをしました。

(ア:日にちはその通りでしたが、月は違いました。)




Tさんが来られて、どういうふうに交流を進めていくのかを簡単に

お話しました。

大体の年齢と雰囲気、お人柄をお伝えしますと、お分かりになるようでした。

交流をすすめていくなかで、ちょっと言いづらい(苦笑)ようなことも

びっくりするようなことも話されます。



< 主人は、私がいないと本当にダメなんです。笑>

( そうですか? Tさんはそんなふうには見えませんよ。)



そのままTさんにお伝えしますと、少し驚かれたような様子で、

「 そのことは、以前から妻によく言われていました。」

と照れつつも、驚かれたご様子でそうおっしゃっていました。

もちろん、奥様のこの言葉にはたくさんの愛情が含んでいます。

こういう言葉が言える間柄というのは、素晴しいなと思います。

なかなか、言えないですよ。ねぇ。(笑)

信頼しきっておられる感じが伝わってきて、微笑ましい限り。



< 家のなかが 暗いんです。>

そう話しながら、映像で私に視せてくださいました。

( あ・・・ほんとだ。暗い・・・ですね。)

Tさんが部屋におられ、何か勉強かお仕事か机に向かっておられる姿。

その部屋は天井の電気は点いていなかったのです。

( 目が悪くなりますね。わかりました。)

「 Tさん、奥様が<家のなかが暗い>とおっしゃるんです。」

「 それは、雰囲気が暗いと・・・」

そう話されている途中をさえぎって、

「 いえ、そうではないようです。物理的に暗いようです。」

と付け加えました。

10数秒程でしょうか、お考えになったようで、

「 あ、確かに。部屋で仕事をすることもあるのですが、

 その時は、手元の電気しかつけていません。」

「 好みだとは思いますが、部屋の電気もつけられたほうが

 目には良いように思います。奥様はそれをご存知です。」



< 買い物をする時は、ちゃんと見て買ってほしいんです。>

( それは、どういう意味ですか?)

< 賞味期限とか見ずに買うんです。>

( 賞味期限ですか・・・なるほど。それは見た方が良いですね。)

そう返事をしながらも、いささか、私自身、身につまされる思いがしました。

私もそこらあたりの留意が乏しいものですから・・・(苦笑)

「 買い物をする時は、ちゃんと物を見て(確認して)買ってと

 おっしゃっていますが、お分かりになりますか?」

「 う・・・ん。野菜とか、かなぁ?」

「 野菜ですか?」

と言いながら、奥様の反応を見ているのですが、反応ナシ。

「 お分かりにならないのなら、大丈夫です。私の聞き間違いでしょう。」

聞き間違いではないと思いながらも、すべてをご依頼人が

その場でお分かりになるとは思っていません。

後日にわかる場合もあり、それはそれでしみじみするものです。



奥様は本当に落ち着いておられたのですが、交流の最後の方で

ご自分が思っておられたことをぽつりぽつりと話し始めました。

本音の部分を話してゆかれるうちに、彼女は泣きじゃくりました。

しばらく、彼女をそっとしておきました。

泣きながらも、

< 無理なのはわかっているんですが、家族のために

 戻れるものなら戻りたい。自分のためじゃなく。

 だけど、無理なのはよくわかっています。>

奥様のこの思いにTさんも心から泣いておられたようです。

彼女はそう打ち明けた後、心がすっきり軽やかになって

おられたようでした。



それでは、

Tさんから頂いたメールに助けて頂きます。



- - - - -


妻は長く病気のために体が不自由な生活でした。
今は、体が楽で痛いところも無く、自分で歩くことができていると聞いて
本当に安心しました。(今日それが一番知りたかったことでした)

今日のことを非常に喜んでくれていて私もうれしかったです。
(勇気を出して?)交流の申し込みをしてよかったと思いました。
(ア:おっしゃる通りです。こういうことを依頼するのは本当に勇気が要ります。わかります。)

(中略)

「あなたって、私がいないと本当にダメね」というのは
生きている間もずっと、私に直接言っていたことなんです。
思わず苦笑でした。
私も、言葉に甘えてちょっと面倒なことは、妻に押し付けて
やってもらっていました。
今は全て自分がやらないといけないので、ちょっとは自立したねって
思ってくれているといいのですが。

(中略)

この1年、この先のことを考えることはほとんどありませんでした。
やっと最近になって(9月終わり頃からでしょうか)少し気持ち的にも
前向きにならないと、新しいことを始めないとと思い始めたのですが
何をすればいいかが全く思い浮かびませんでした。
つい先日、「この先何をすればいいのかな?」って呟いてみたんです。
そうしたら、今日妻から"楽しみ(趣味)を見つけてあげる"という話題が出て
驚きました。
最近は出不精になっている自分が、アウトドア派(?)に変われるのかなと
まだ半信半疑です。
(ア:それはそうです。自然に任せるのが一番です。)



食材を買うときにきちんと賞味期限を見て買いなさいという話は
交流のときには、あまりピンとこなかったのですが
帰宅してから、思い出したことがありました。

先日の土曜日の一周忌法要のときに、妻のご両親へのお土産を渡そうと
先々週の土曜日に和菓子を買いました。 
賞味期限を気にしないで買ったため、渡したときにはあと1週間しか
賞味期限がなかったのです。

妻が生きていたら、きっと「ちゃんと確認してから買って!」と強く
言われたと思います。
もしかしたら、このことを見ていて、「しっかりしてよ」って
言いたかったのかもしれません。



最後の方で、アガサさんが、妻の思いが非常に「純粋」だとおしゃられて
思い出したことがありました。
妻が大変お世話になった方から頂いたメールで
「本当に素敵な方でした。そしてその魅力の半分も、ご自分では
気づいていない純粋な方でしたね。」と綴られていました。
私は、妻のことをどこまできちんと理解してあげられていたのか?と
思いました。25年もそばにいたにも関わらず。

今日の交流を通じて、自分の気持ちが何か変わったのかどうか
まだ分かりません。ただ、妻が近くにいてくれていることを信じて
自分のこれからのことをゆっくりと考えていきたいと思っています。



- - - - -



自分のことさえ、私たちは分からない部分が多いと思います。

まして、一番身近な家族となれば、どこまで理解しているのか、

わかっているのかが 分かりません。

家族だからこそ、大事にしたいと思える人もおられます。

照れもあるかと思いますが、家族だから別にいいやと

思う人もおられるでしょう。

それもずっとではないと思います。

人それぞれ、様々な経験をしていくなかで、

人を大事に思えるようになったり、

家族を大事に思えるようになったりするのだと思います。



辛いことがあってはじめて、家族の存在の大きさが身にしみます。

今までわからなかったことや、当たり前と思い込んでしまっていて

それを普通だと思っていたことも、その実、家族の努力と愛情が

あっての生活であったのだと気づきます。



気づくのが遅かった・・・

とは思わないように。

そんなこと、ないですよ。

気づかれたのですから。



感謝の気持ちというのは、美しい光景ばかりではないと思います。

苦しく辛く悲しい経験をしているなかで、感謝の真意が分かると思います。

幸せいっぱいの状態で、感謝の真意が分かるはずがありません。

本当の感謝は、そんな生半かな状態では味わえないのです。



Tさん、

奥様はこうもおっしゃっていました。

< 主人と手をつないで、散歩に行きたい。>

奥様は、出来なかったことを口になさったのではありません。

これから先、出来ることをおっしゃったんです。

肉体がないからといって、存在自体がなくなったわけではありません。

奥様は、純粋な気持ちで、やりたいことをおっしゃったんです。



春は、また来るでしょう?

秋も、やっぱり来ます。

冬も、夏も。

四季がある国である限り。



一緒に出掛けることが出来ます。

奥様は手足を伸ばして、自由に歩けるのですもの。

一緒に行かなきゃ。

ね。



自然の美しさはいつも同じではないから美しいのだと思います。

強いのだと思います。

人の命と似ていると思います。

尊いのです。



大切に思えるようになれたということは、

本当に生きてる、ということ。



私はそう思うんです。
















久々のゴンです。
日々確実に老化が進んでいますが、自然の成り行きです。
今まで当たり前だったこと(食べる、排泄、歩く、毛がある、吠える、etc)が
当たり前ではなくなり、感謝に変わっていきます。
ごんの毎日が、仕草すべてが、本当に美しいです。
今を精一杯、愛して、可愛がっています。家族全員で!
そして、ゴンを愛してくださる方々、有難うございます。




アガサ





愛しい家族、大切な人との交流 | Comments(0)
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